京都・祇園の迎春行事「事始め」で飾られた鏡餅が13日、京都市中京区の京都新聞社会福祉事業団に寄せられ、同事業団を通じて京都市内の4児童養護施設に贈られた=写真。
事始めは花街に伝わる迎春準備の伝統行事。毎年12月13日に行われ、祇園の芸舞妓たちが京舞井上流の家元井上八千代さん宅を訪れ、新年のあいさつをする。鏡餅はひな壇にずらりと並べられ、新春ムードを盛りあげた。
井上さんは「これから寒くなってきますが、風邪などひかないように気をつけてください。みなさん、どうぞよい年をお迎えください」と話し、京都聖嬰会(北区)と和敬学園(上京区)、迦陵園(左京区)、平安養育院(東山区)の職員におもちを手渡した。
各施設ではお正月に雑煮や焼き餅、ぜんざいとして振る舞うほか、中高生の夜食などに使うという。