京都新聞掲載「アクセス」


パーキンソン病治療に 音楽の効果体験(2019/03/11)

 パーキンソン病の人を対象にした「音楽療法体感コンサート」がこのほど、京都市北区の市北文化会館で開かれ、約70人が参加した=写真(主催者提供)。

photo  パーキンソン病の音楽療法は、歌唱や楽器の演奏をすることで身体機能の向上や筋肉の緊張軽減、心的ストレスの緩和などに効果があるといわれている。同コンサートは音楽療法を体験してもらおうと、NPO法人パーキンソン病支援センター(八幡市)が主催し、今回で10回目。

 この日は、洛和会京都音楽療法研究センターの音楽療法士や夫がパーキンソン病の夫婦の音楽ユニット「げんきなこ」、三線唄者の大城敏信さんが出演。童謡や唱歌、ラテン音楽などを演奏したり、音楽に合わせて参加者が一緒に歌うなどをし、楽しいひと時を過ごした。

 パーキンソン病支援センター理事長の寺松由美子さん(64)は「同じ病気の人たちが集まれる催しが少ない。参加してもらうことで機能改善に役立ててもらいたい」と話していた。