京都新聞掲載「アクセス」


ものづくりに障害者の力を
京でフォーラム(2019/03/25)

 伝統産業と福祉分野が連携した障害者就労のあり方などを考える市民フォーラム「障害のある方の『ものづくり』&『デザイン』のチカラ」がこのほど、京都市中京区の京都新聞文化ホールで開かれた=写真。

photo  障害のある人のものづくりやデザインの力で京都の文化や伝統産業の魅力を広めようと京都市が企画した。

 パネル討議では、伝統産業事業者らが福祉分野と連携した担い手の育成支援の事例の発表などを行った。障害のある人2人が絵師と和ろうそく作りの職人として働く中村ローソク(伏見区)の田川広一代表取締役は「障害のある人で力や技術のある人の能力は生かしていかないと駄目」と強調。昨年に障害のある人を採用した京鹿の子絞メーカーの種田(下京区)の種田靖夫代表取締役は「障害のある人に限らず働く人にとって優しい環境づくりをしていきたい」などと話した。

 パネル討議の前には、インクルーシブデザインを用いたものづくりなどをテーマに大学教授の講演も行われた。