京都新聞掲載「アクセス」


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「ひきこもり」一緒に考えて
中京で新春の福祉大会(2020/01/13)

photo 新春恒例の「京都市社会福祉大会」が8日、中京区のホテルで開かれた。「ひきこもり」など複合的な課題にも取り組むとした大会宣言を採択し、京都の社会福祉をさらに発展させる決意を新たにした。

京都市と市社会福祉協議会の主催。市内の福祉関係者や民生・児童委員ら約800人が参加した。

大会では、高齢者福祉や地域福祉などの活動で功績のあった約670の個人・団体を表彰した。

続いて、NPO法人若者と家族のライフプランを考える会(左京区)の河田桂子理事長が「ひきこもりの人と家族の思い」をテーマに講演した=写真。

 河田さんは、ひきこもり総数が全国で115万人を超え、親子の高齢化に伴う経済的困窮や介護の「8050問題」などの現状を報告した。親が亡くなった後の生活設計支援や、孤立を防ぐために地域社会に居場所や役割を持つことの重要性を強調。最後に「一番ほしいのは答えでなく、一緒に考えてくれる人や場所です」という当事者の声を紹介した。