京都新聞掲載「アクセス」


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「地域共生」へ多彩討論
「いきがいサミット」シンポ(2022/09/13)


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公益財団法人さわやか福祉財団が主催する「いきがい・助け合いサミットin東京」がこのほど、東京都内のホテルで開かれた。堀田力会長=写真=が司会した全体シンポジウムでは「地域共生社会への進展」をテーマに、有識者や全国各地で地域福祉活動に取り組む4人のパネリストが活発に討論した。

冒頭、堀田会長が「いきがいを持って助け合う地域共生社会をどうつくっていくのか」と問題提起。これを受け、宮本太郎中央大教授が「ワークとライフのバランスに、ケアを加えたい。質の高いケアは、住民参加があってこそ」と指摘した。

さらに、京都新聞夕刊「現代のことば」の執筆を務めた広井良典京都大教授が「人口減少時代にあっても、子どもと高齢者という『地域密着人口』は増えていく。地方分散型の持続可能で豊かな地域社会の実現に向け、そうした人たちの受け皿となる新しい地域コミュニティーづくりが求められている」と話した。

続いて豊中市社会福祉協議会の勝部麗子事務局長と、山形県川西町の高橋由和・きらりよしじまネットワーク事務局長が地道な実践例を紹介。「何とかしろから、何とかしようへ、住民の意識が変わった」「誰もがサービスの提供者になれる。住民参加が地域課題の解決力を高める」と成果を披露した。