京都新聞掲載「アクセス」


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土と色展 40年の歴史の歴史に誇り
文科大臣功労者賞受賞の祝賀会(2023/07/11)


障害児者の造形活動を続ける「土と色 ひびきあう世界実行委員会」が昨年12月に令和4年度の文部科学大臣功労者賞を受賞し、「土と色」展の祝賀会が2日、京都市内のホテルで開かれ、福祉関係者など40人が出席した=写真。

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1981年の国際障害者年を記念して、「土と色」展がはじまり、京都新聞社会福祉事業団などと共催した。障害児者が表現活動をすることはまれと言われた当時の第1回展(81年)は、京都市美術館(現京セラ美術館)で開かれ、のちに世田谷美術館(東京)などでも開催された。現在も展覧会を通して、自由な発想や生命観のある作品を鑑賞した人たちに感動をあたえている。

全日本特別支援教育研究連盟の松矢勝宏さんが、「障害のある人の生涯学習に価値がある」と推薦理由を話した。長年実行委員長を務め、活動にかかわる吉永太市さんは「今までになかった表現で、われわれがものさしをつくろう」と話し、参加した人たちは、受賞の喜びを分かち合い、今後も開催を続けたいと話していた。