ともに生きる・福祉のページ
京都新聞掲載「ともに生きる」「福祉のページ」の記事をネット上で紹介するコーナーです。
やすらぎトーク UP地域の力 暖流 見えない世界を生きる 統合失調症を生きて 福祉ニュース わたしの作品 テーマとーく
福祉ニュースから  <<2006年一覧  2007年>>

リード

「好調、しがボランティアネット
開設3カ月−登録グループ270
月間アクセス2000件超(2006/07/11)


使いやすく親しみも


 滋賀のボランティア情報を集約するホームページ「しがボランティアネット」が、滋賀県社会福祉協議会と県内26市町社協によって発足して3カ月。同ネットに登録する団体、グループが270に達し、月間アクセスが2000件を超えている。県内ボランティア分野での本格的なIT(情報技術)導入の試みで、県内の主要情報からきめ細かい地域情報までスピーディーに受発信するIT拠点として機能し始めている。

 県社協は、10年前から機関紙「ボランティア情報チャンネル」(A4版四ページ)を月1回、12000部発行。地域社協や関係団体や機関などに発送し、情報チャンネルを作っている。ところが月刊誌では速報性や情報力などに問題点があるため、県社協は、2005年度にIT活用検討委員会でインターネットによるウェブサイト構想を検討。今年1月から立ち上げ作業に入り、3月27日オープンした。

 ポータルサイトは「きづき」「きっかけ」「きずな」と表題を掲げ、「分かりやすく、見て楽しい」を目指している。そのサイトの目的としては、第一にボランティア活動の窓口、ついでコーディネート、活動についての意識啓発、広報、ボランティア団体同士の交流を掲げている。

 掲載内容はボランティア入門講座、関連図書・ビデオのライブラリーなど基本情報はじめ、県内のボランティア、NPO(民間非営利団体)、市民活動グループの情報、ボランティア志望や募集などの情報、研修や行事・催し、団体の紹介のほか全国の災害情報、企業・団体の社会貢献活動紹介、あるいは、市民からの相談の受け付け・回答も行っている。また月2回、最新情報を盛り込んだメールマガジンを希望者に送信してもいる。

 サイトは県社協と26市町社協が共同で運営・管理し、毎日更新を原則としている。県全域に及ぶ情報を県社協が担当し、各地域の情報を地域社協が受け持っている。

 同ネットの登録した団体はグループ・団体情報ページに専用ページを持つことができる。自分たちで発信する情報を簡単に写真や文章で入力できるし、その上、登録団体同士でメッセージボードの書き込みによって相互交流もできるよう工夫している。

 当初の登録は200団体だったが、次第に増え、現在は250団体。やはり福祉系団体が最も多いが、環境、町づくり・観光、防犯・防災、こども育成、外国人支援など市民運動から加入がある。
 県社協ボランティアセンターの高橋宏和主任主事は「月刊の機関紙に比べて掲載できる情報が多くなったし、研修や催しなどを期日に見合った掲載ができるようになった。アクセスも予想以上にあり、ネット利用が進んできている」との手応え。そして「登録団体がまだまだ少ないので、加入促進を図りたい。とくに大学生など若い世代のグループの登録を働きかけたい。同時に多彩に展開されている市民活動の団体を吸収できるようなサイトへ充実させてゆきたい」と、今後の方向を語っている。

しがボランティアネット http://www.shiga-volunteer.net/