京都新聞掲載「ともに生きる」「福祉のページ」の記事をネット上で紹介するコーナーです。
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●ふくしナウ:「ともに生きる」をテーマにした福祉コラムです。
《 認定こども園 》教育と保育、一体化実施
すべての子どもはまさしく奇跡の命で、何物にも代えがたい宝物です。この宝物を産み育てる母親には、計り知れない苦労と重荷が覆いかぶさるので、当法人は母親の育児と就業支援を行ってきました。 子どもの成長の1番の環境はもちろん家庭で、第2は園です。不適切な保育で失われた命もあるので、園選びは重要。500園以上を取材し、「園は最大の子育てパートナーである」と当法人発刊の『京都 幼稚園・保育園・認定こども園情報』に掲載しています。”情報”の”情”とは、園の先生たちの親子へのあふれる愛情で、それを報せています。 2015年に「子ども・子育て支援新制度」がスタート。それまで幾度も幼保一元化の動きがあり、06年に認定こども園が正式に誕生しましたが、数は増えず。認定こども園は、幼稚園の「教育」と保育園の「保育」を一体で行い、親の就業の有無にかかわらず、子どもが入園でき、地域の子育て家庭を支援することも役割です。 この新制度には、入園児が減る幼稚園に認定こども園に移行して、待機児童解消の役割を担ってほしいという政府の思いもありました。この新制度で、満3歳以上の教育のみを受ける子どもは1号、保育の必要性を認定される子どもは2号、0〜2歳の保育の必要性を認定される子どもは3号に。親が就業中で子どもが入園して途中で仕事を辞めた場合も、ずっとその園で子どもは教育保育を受けることができます。 京都市独自の制定で認定こども園の1号の定数が3%になったため、定員100人の園では1号児は3人。育児休暇を取りたい保護者が2号から3号に移行するので、教育のみを受けたい専業主婦や、2人目を出産後に働きたいと願う母親の子どもはなかなか入園できない状況でした。今年度からこの3%の縛りは解消されたので、1号の入園児は増え、認定こども園になる園も増えると思います。 現在京都市では66園の認定こども園があります。幼保連携型が43園、幼稚園型が7園、保育所型が16園あり、幼稚園から認定こども園への移行は11園にとどまっています。残念なのは、保育園と認定こども園は管轄がこども家庭庁になりましたが、幼稚園は文部科学省のまま。もっと幼稚園が認定こども園になってほしいと願っています。(NPO法人子育て支援コミュニティおふぃすパワーアップ代表 丸橋泰子)
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