コラム「暖流」
2024.10.14
人は気づかずに人を傷つける
もみじヶ丘病院院長、精神科医 芝 伸太郎
誰かの言葉に傷ついた経験のない人はいないでしょう。私も大昔に言われた言葉で頭にこびりついて離れないものがたくさんあります。いくら忘れようと努力しても無理なのだから…
2024.09.30
パブリックコメント
立命館大名誉教授 津止 正敏
京都市会のプロジェクトチーム(PT)が「京都市ケアラー支援条例(仮称)」の素案を取りまとめ、今月6日から来月14日まで、パブリックコメントを実施している。同様の条例はいま確認できるだけでも…
2024.09.23
「おもてなし」のこころ
僧侶・歌手 柱本 めぐみ
一度行ってみたいと思っていた黒部峡谷のトロッコ列車に乗りました。能登半島地震の影響でルートの途中で折り返すという行程でしたが、平均時速16㌔という速度は…
2024.09.16
コロナ対策をふりかえる
ACT-K主催、精神科医 高木 俊介
新型コロナ禍(もう「新型」とは言えないが)から4年、今も第何波が来るなどと警告されるが、弱毒化したウイルスと共存する世界が見えつつある。感染の苦痛や死亡の惨禍はもちろんだが…
2024.09.10
美しいもの三つ
イラストレーター・こどもみらい館館長 永田 萠
中、高6年間を姫路城そばの女子校で過ごした。美術担任は洋画家として高名な飯田勇先生だった。初めての美術の授業は今でもよく覚えている。「全員、校庭に集合」。スケッチでもするのかと思うと…
2024.08.26
誰にでも推しがある
平等院住職 神居 文彰
先日、澁澤龍彦「私の一冊」の生稿を入手した。最近だと彼の『高丘親王航海記』が漫画化され、不思議な焦燥感と耽美(たんび)的な展開により若者の間でも読みたい漫画1位となっている。当然澁澤の推(お)しはサド…
2024.08.20
79回目の原爆忌
「ともに生きる」をテーマにした福祉コラムです。弁護士 尾藤 廣喜広島と長崎に原子爆弾が投下されてから79年。今年は、改めていろいろと想(おも)うことの多い忌日となった。被爆者の訴えは勿論(もちろん)の…
2024.08.12
正しさを伝える前に
「ともに生きる」をテーマにした福祉コラムです。真宗大谷派僧侶 川村 妙慶医療従事者であるNさんは突然出勤できなくなり、長期休暇を取ることになりました。検査をしても身体のどこにも異常はみられません。部屋…
2024.07.29
変わらぬ過去と変わる過去
「ともに生きる」をテーマにした福祉コラムです。もみじケ丘病院院長、精神科医 芝 伸太郎入社してすぐにいじめを受けたら「就職は失敗だった」と後悔する人は多いはずです。しかしその会社で良き伴侶に出会えたな…
2024.07.22
「人口ゼロ社会」の不気味さ
「ともに生きる」をテーマにした福祉コラムです。立命館大名誉教授 津止 正敏厚労省試算によれば、2024年の出生数が70万人割れの公算大だという。昨年の出生数は72・7万人で、合計特殊出生率は過去最低の…