ともに生きる・福祉のページ
京都新聞掲載「ともに生きる」「福祉のページ」の記事をネット上で紹介するコーナーです。

ふくしナウ:「ともに生きる」をテーマにした福祉コラムです。

《 精神対話士 》

傾聴で問題解決支援




人の心を癒やす「心のケアの専門職」として対話する精神対話士(京都市内)
 精神対話士は、専門知識と温かな対話で、人の心を癒やす『心のケアの専門職』です。

 人は抱えている悩みを誰かに聴いてもらうと、気持ちがスッキリします。「つらかったでしょう」と共感してもらいながら話すことで、自分の心を見つめられるようになり、心の整理ができ、問題解決につながります。

 精神対話士は心理療法や助言等は行いません。ご本人と同じ目線で向き合い、ひたすら相手の気持ちに寄り添い、傾聴させていただくことで、ご自身の生きる力に気づいていただき、自らの力で問題解決の糸口をみつけられるよう支援いたします。

 病気や生活に関する悩み、仕事に関する悩み、人生や家族、人間関係に関する悩み、学校のことなど、将来の希望や心配事などについて、一歩先への解決に向けてご一緒に考えていきます。

 精神対話士が所属する一般財団法人メンタルケア協会(以下「協会」)は1993年、慶應義塾大医学部出身の医師たちが中心となり、「心のケア」を専門職とする人が必要であるという趣旨のもと設立された民間団体です。東京大名誉教授の養老孟司氏が顧問をされています。

 資格取得には、協会が開催している養成講座を受講、修了して、選考のうえ資格が付与されます。現在、京都府内には23人、全国では約千人が資格を取得しており、研修会や精神対話学会への参加などにより、日々、資質向上に努めています。

 精神対話士は、相談者のご希望される場所に赴きますので、相談者がリラックスできる空間(個人宅、企業、学校、自治体、各種施設、医療機関など)で対話をすることが可能です。

 協会では、これまでにも被災者支援の為、多くの災害ボランティア派遣や全国での無料相談会も行ってきました。

 京都事務所では、協会の取り組みに合わせて2016年から京都府内の精神対話士による無料相談会「ほっ!と相談」を国の自殺対策強化月間である3月などに開催してきました。

 「話せて気持ちが楽になった」と次回の対話を希望される相談者の増加に応えて、昨年の秋から、奇数月に継続的に無料相談会「ほっ!と相談」を行っています。守秘義務に関しては万全を期しておりますので、どなたでも安心してお気軽にご相談ください。問い合わせ、ご予約は、070(9008)9551へご連絡ください。

(メンタルケア協会 京都事務所)