京都新聞社会福祉事業団への寄付は、広く一般社会に募金活動を行うことにより受領する使途の一般寄付金と、使途を指定した、いわゆる特定寄付金の二つがあります。
当事業団の寄付金の用語では、広く一般社会に募金活動を行うことにより受領する使途の指定がある寄付金を特定寄付金に定めています。具体的には、次の募金名称で受け付けています。
「奨学金支給事業」寄付金
未来を担う若者の学びを後押し
京都新聞社会福祉事業団の重点事業の一つ「京都新聞愛の奨学金」は、当事業団が設立の1965年から60年にわたり絶やすことなく行っている事業です。コロナ禍以降、困っている若者のためにと寄付という形で支援をお申し出いただく個人の篤志家をはじめ、学生当時に学費の支払いなどで苦労した方が、未来を担う若者のためにと奨学金事業にと指定してご寄付を賜っています。寄付者の中には、学生時代に「京都新聞愛の奨学金」を受給し、社会に出て少し余裕もできたと、後輩のためにと寄付をいただくケースも増え、寄付の循環となっています。「奨学金支給事業」寄付金には、交通遺児のためにとの指定もあり、交通関係の団体等からの寄付も受け付けています。前年度は、一般分に1,789万円余、交通遺児分に24万円余の寄付がありました。「奨学金支給事業」寄付金は、年度内で全て使わていいだきますが、剰余金が出た場合は、基金に積み立てて、翌年度以降の奨学金事業に限って使わせていただきます。
「高齢者のための事業」寄付金
在宅や施設の高齢者を笑顔に
京都新聞社会福祉事業団が行う、高齢者のための事業に限って寄付金を使わせていただきます。2024年度は、①高齢者配食サービス支援②京都新聞おでかけ公演・高齢者団体③高齢者へのプレゼント④在宅高齢者福祉サービス支援-ホームヘルプサービス活動に関する備品助成の4事業に寄付金を使わせていただきました。「高齢者のための事業」寄付金には、京都市中京区のうなぎ店・京極かねよ様から毎月3万円の寄付を継続していただいています。前年度は、京都府内の男性が亡くなった母親が在宅介護でお世話になった感謝として「高齢者のための事業」に役立ててくださいと100万円の寄付がありました。また、京都府内の女性から金婚式を記念した寄付がありました。
「子育て応援事業」寄付金
未来の社会へ光を・子育てサークルの助成に
京都新聞社会福祉事業団が行う、子育て事業の子育て仲間を応援、子育て事業助成に限って寄付金を使わせていただきます。
2024年度は、京都府、滋賀県内の子育て中のお父さんやお母さんらのサークルや支援団体などに一律2万円を贈る「子育て仲間を応援」で80団体に計160万円を助成。子育て支援イベントなどを対象に上限15万円を助成する「子育て事業助成」では13件に総額83万5000円を助成しています。2024年度の当事業団の子育て応援事業では、両助成額で計243万5000円を支出しました。
子育て応援事業の特定寄付では、毎年、電子部品大手ニチコン(京都市中京区)の創業者故平井嘉一郎さんの生誕に合わせ、妻信子さんから「少子化対策基金」として年齢に1万円を掛けた金額の寄付を2007年から毎年続けられ、昨年までに17年間にわたり累計1,836万円の寄付をいただいています。子育て応援事業寄付金を全額使わせていただき、特定寄付金で賄えない支出を一般寄付金から充てさせていただいています。
「子どものための事業」寄付金
施設の子どもや地域の親子らを人形劇に招待しています
京都新聞社会福祉事業団が行う、子どものための事業で、「京都新聞お楽しみ子どもシアターin京都」など子どものための事業に限って寄付金を使わせていただきます。
当事業団の子どものための事業として夏休みや冬休みに京都市内や滋賀県内のホールで人形劇の招待事業を行っています。2023年度は、「影絵人形劇団むむのこ」による大型人形劇や光る影絵を上映。2024年度は、8月12日に京都市北文化会館で「人形劇団京芸」による「まねまねパピプ♪」と「うみぼうやとうみぼうず」の公演を上映。児童養護施設の子どもたちや、地域の親子を招待し夏休みのひと時を楽しく過ごしていただくために寄付金を使わせていただきます。
「児童養護施設・乳児院等の子どもたちのための事業」寄付金
京都府・滋賀県の児童養護施設で暮らす子どもたちのために
京都新聞社会福祉事業団が行う京都府・滋賀県の全17施設の児童養護施設で暮らす子どもたちのための助成事業、贈呈事業に充てた寄付金です。
児童養護施設に暮らす高校生を対象に一律3万円を贈る「奨学激励金」(7月贈呈)、同施設で暮らす子ども1人当たり 2,700円と引率費として1施設当たり2万円をレクリエーション活動のために助成する「児童養護施設レクリエーション」(9月助成)、学業卒業で同施設を巣立つ生徒を対象に、中学卒業2万円、高校卒業4万円をお祝いとして贈る「児童養護施設卒業お祝い金」(3月贈呈)などの事業に役立てます。
いずれも寄付していただいた方のお名前、金額を京都新聞紙面に掲載します。