2022.05.16
2022.05.16
吃音(きつおん)のある人らでつくる京都言友会はこのほど開いた例会で、小倉百人一首かるたで発声練習を行った。参加者は交代して読み手や取り手となり、かるた取りを楽しみながら練習に取り組んだ=写真。
京都府内の約70人でつくる同会は月1回、拠点の京都市中京区の市聴覚言語障害センターで例会を開いている。言葉が出にくかったり、つまるなどの悩みを軽減するため、例会で朗読や電話で話す訓練を実施。より楽しい練習をと、今回初めて歌詠みを取り入れた。
この日は9人が参加し、順番に1首ずつ読み上げた。他の参加者は取り手になり、「中学時代を思い出す」などと話しながら、下の句を真剣に探し、札を見つけては歓声を上げた。
同会会長の森育司さんは「好評だったので、百人一首例会を年に数回開きたい。吃音で悩む若い人も多い。気軽に参加してほしい」と話していた。