2021.05.03
2021.05.03
「困っている学生さんのために役立ててください」とこのほど、4年前に亡くなった城陽市の女性の遺族が遺産500万円を京都新聞社会福祉事業団の「京都新聞愛の奨学金」に寄付した。
女性は、2017年12月に71歳で亡くなった同市の竹田紀美代さん=写真。結婚を機に奈良県から城陽市に移り住み、45年近く専業主婦として暮らした。子育てに熱心で、サークル活動にも取り組んでいたという。
亡くなった後に、遺産を「学生さんのために使ってほしい」と書かれた文書がみつかった。竹田さんの奈良県の実家をこのほど売却したため、寄付することにしたという。遺族は「お世話になった京都の若者たちのために使ってもらうことが、母の供養になると思う」と話している。
同事業団は、この寄付金を12日まで募集している本年度の「愛の奨学金」贈呈事業に役立てることにしている。