ともに生きる [TOMONI-IKIRU]

施設やボランティアグループへ、活動や新製品開発に/京滋37団体に687万円助成(2022/04/04)

2022.04.04

  • 事業団だより

京都新聞社会福祉事業団はこのほど、2021年度の「京都新聞福祉活動支援」と障害のある人の「工賃増へ向けての取り組み助成」両事業で、京都、滋賀両府県の福祉施設やボランティアグループなど37団体に総額687万1000円を助成した。障害のある人や在宅高齢者、難病患者の支援団体の活動費をはじめ、コロナ禍での販売不振を打開する新製品開発費などに充てられる。

福祉活動支援の贈呈式で助成金を受け取る団体(3月29日、京都市中京区・京都新聞社)

福祉活動支援は、運営、設備両部門で団体や施設に助成している。当年度は運営20団体(申請25団体)、設備6団体(同10団体)に計441万円を助成。高齢者施設で手や爪の手入れを行うネイルケア団体の活動や障害者施設の作業場修繕、高齢者家庭の家事を手伝う地域グループの機材購入などを支援した。

工賃増助成は、賃金増につながる経済活動を支援しており、当年度は11団体(申請23団体)に計246万1000円を助成。ネット販売促進用の撮影機材や新商品のシール印刷機、清掃事業進出のための機材などの購入を支援した。

それぞれ京都市中京区の京都新聞社で贈呈式を行い、福祉活動支援を受けた団体は「コロナ禍でも対策をすれば、施設でも支援できることが分かった」「孤立と感染のリスクを比較しながら活発に活動している」などと話し、今後、活動をさらに充実したいと抱負を述べた。

工賃増助成の贈呈式では「コロナ禍でこれまで受け身だったことに気づいた」「商品販売の機会が減り、清掃業にも取り組みたい」などと、各団体は新商品開発や新分野進出に意欲をみせた。

助成団体は次の通り。

◇京都新聞福祉活動支援

【運営部門】
障碍者芸術推進研究機構(京都市北区)、At-Kyoto、京都府自閉症協会(以上、上京区)、京都府網膜色素変性症協会、アンサンブル・ハーティブリッジ(以上、中京区)、内部被曝から子どもを守る会・関西、Dance&People、ハンド&ネイルケアボランティアチーム ガンチー、子ども会・少年団を育てる左京センター(以上、左京区)、助けあいグループりぼん(東山区)、ジョイント西京視覚障害者ボランティア、京都YMCA長岡こおろぎ(以上、西京区)、京都子育てネットワーク、藤の木セカンドハウス(以上、伏見区)、宇治おもちゃ病院、京都精神障害者フットサルクラブ(以上、宇治市)、パーキンソン病支援センター(八幡市)、のびのび倶楽部(京都府久御山町)、晴嵐みんなの食堂(大津市)、Smile door子ども食堂(甲賀市)

【設備部門】
ツナガリの福祉所(左京区)、工房あすく、うつくしま☆ふくしまin京都―避難者と支援者のネットワーク(以上、伏見区)、山城小助け隊(木津川市)、フレンズ堅田(大津市)、みんな食堂「あじと」(東近江市)

◇工賃増へ向けての取り組み助成

YOUYOU館(北区)、アトリエとも(中京区)、就労継続支援B型事業所カラフルラット(南区)、なづな学園(東山区)、京都市やましな学園(山科区)、Peace – full Link(伏見区)、大江作業所(福知山市)、ワークセンター宇治作業所(宇治市)、第三かめおか作業所(亀岡市)、なかの邸(長岡京市)、きぬがさ作業所(近江八幡市)