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染織のタペストリーや衣類 左京、「大原工房」受講生ら作品展 地元の子らも出展 売り上げ被災地に寄付(2024/08/31)

2024.08.30

  • 災害救援金

京都市左京区大原の紡染織工房「大原工房」で染織を学んだ人たちの作品展が31日、同区のみやこめっせで始まる。植物由来の染料で染め上げたタペストリーや衣類、かばんなどを展示する。地元の子どもたちが手がけた染色布の販売もあり、売り上げを能登半島地震の被災地に寄付する。
 工房の受講生仲間らでつくる「草木・藍・染織グループ豆の会」が主催。綿や麻、絹を藍や柿渋、アカネなど多種多様な天然の染料で染めた。長さ2メートル以上のタペストリーからティーマットまで大小さまざまに、暮らしに寄り添う染織作品が会場を彩る。
 地元の大原小中(通称・京都大原学院)の児童生徒有志の絞り染め作品も出展する。それぞれが工夫を凝らして綿の布に色や模様をデザインし、表情豊かに仕上げた。布は1枚500円で販売し、売り上げを京都新聞社会福祉事業団を通じて被災地に送る。6年の上田京佳さん(11)は「被災地の人たちの役に立ってほしい」と話す。9月5日まで。午前10時~午後5時(5日は3時まで)(山本陽平)

さまざまな染織作品が並ぶ会場(京都市左京区・みやこめっせ)
藍やアカネ、エンジュなどの植物染料で絞り染めした布を手にする子どもたち(京都市左京区大原)

[2024年08月31日付 京都新聞朝刊掲載]