2024.11.27
2024.11.27
県内の知的障害のある人たちが演劇や音楽を鑑賞する「文化の集い」が、彦根市野瀬町のひこね市文化プラザで開かれた。新型コロナウイルス禍の影響で5年ぶりの開催となり、9施設の約300人が参加し、ミュージカルなどを楽しんだ。
知的障害者たちが利用する施設や福祉事業所など54団体(約2千人)でつくる「県知的ハンディをもつ人の福祉協会」と京都新聞社会福祉事業団が主催し、音楽や演劇を楽しみながら、他の施設の人たちとの交流の場にしてもらおうと開いた。
22日に行われ、参加者は、第1部で草津市を拠点に活動する劇団ミュージカルパークの「朗読音楽劇リトル・ツリー」を鑑賞。森の中で何千年も続く生命の物語に、一人一人の命と成長の大切さを重ね合わせる内容で、シーンの合間には大きな拍手が送られた。第2部は「みんなで歌おう」と題し、参加者らは「幸せなら手をたたこう」などなじみの曲を振りをつけて歌い、楽しいひとときを過ごした。
同福祉協会文化部会部長の上分仁さん(39)は「コロナ禍後の再開で久しぶりにみなさんと集う行事を盛り上げたいと企画した。劇や歌が好きな方が多いので楽しんでほしい」と願った。(今川敢士)