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京都新聞社会福祉事業団 京滋371人に「愛の奨学金」

2025.07.07

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  • 京都新聞愛の奨学金

 

 京都新聞社会福祉事業団による「愛の奨学金」の贈呈式が5日、京都市中京区の京都新聞社であった。選考で選ばれた京都と滋賀の生徒、学生らに奨学金が手渡された。

 同奨学金は1965年から始まり、大学生と専門学校生に年18万円、高校生に同9万円、児童養護施設の高校生に激励金として同3万円が贈られる。返済不要。京都新聞の「誕生日おめでとう」欄に寄せられた寄付金などが原資で、今年は計371人に総額3492万円が支給される。

 贈呈式では、寄付者の代表や選考委員が学生らに激励の言葉を贈った。学生を代表し、京都市立芸術大4年で声楽を学ぶ安原添菜(そな)さん(21)=山科区=が謝辞を述べ「奨学金は大きな支え。音楽で希望を届けるという夢に一歩ずつ歩んでいきたい」と決意を語った。

(伊藤恵)

(2025年7月6日 京都新聞朝刊掲載)

京滋の生徒や学生を対象とする奨学金の贈呈式(京都市中京区・京都新聞文化ホール)=撮影・山本陽平