返済不要の奨学金を支給します
京都府、滋賀県に生活拠点を置く、さまざまな事情で学費の捻出が困難な向学心のある高校生、大学生・専門学校生らを対象に、返済不要の奨学金を支給しています。
公募の一般の部と交通遺児の部、公立高校推薦の定時制・通信制高校生の部、児童養護施設の高校生への奨学激励金の4部門を設けています。支給額は高校生に年額9万円、大学生・専門学校生に年額18万円、奨学激励金は年額3万円です。
この事業は、1965年の当事業団設立以来、継続して行なっています。

2025年度「京都新聞愛の奨学金」
2025年度は、4月4日(金)から5月1日(木)まで申請を受け付けました。一般の部では399人(高校生207人、大学生・専門学校生192人)、交通遺児の部では12人(高校生2人、大学生10人)、公立高校推薦による定時制・通信制高校生の部は11人、児童養護施設 高校生の奨学激励金は16施設から146人の応募がありました。
選考委員会
選考委員会は以下の日程で開催され、家庭の経済状況、学校での成績、作文などを総合的に評価して支給候補者を選考しました。
[日 時]2025年6月4日(水)午後2時〜
[場 所]京都新聞ビル7階会議室
[選 考 委 員]
大藪 俊志 氏(佛教大学社会学部教授)※選考委員長
石川 紘嗣 氏(公益社団法人京都青年会議所理事長)
横江美佐子 氏(京都市南青少年活動センター所長)
結果、一般の部209人(高校生106人、大学生・専門学校生103人)、交通遺児の部10人(高校生2人、大学生8人)、定時制・通信制高校生の部11人を奨学金の支給候補に、児童養護施設の高校生141人を奨学激励金の支給候補に内定しました。
当事業団理事会で承認を得て、上記の支給を決定し、すべての申請者に郵送にて合否を通知しました。
支給総額は3,492万円で、内訳は以下の通り
・一般の部 2,808万円
・交通遺児の部 162万円
・定時制・通信制高校生の部 99万円
・児童養護施設の高校生への奨学激励金 423万円

贈呈式
「愛の奨学金」の贈呈式を7月5日(土)、京都新聞文化ホール(京都市中京区)で開催しました。選考で選ばれた京都と滋賀の生徒、学生らに奨学金を手渡しました。
同奨学金は1965年から始まり、大学生と専門学校生に年18万円、高校生に同9万円、児童養護施設の高校生に激励金として同3万円を支給します。京都新聞の「誕生日おめでとう」欄に寄せられた寄付金や「愛の奨学金」を指定していただく寄付金が原資で、今年度は計371人に総額3492万円を支給しました。
贈呈式では、「愛の奨学金」の趣旨について説明させていただいたあと、寄付者の代表としてオーシャン貿易株式会社の取締役会長 米田多智夫様から激励の言葉をいただきました。また、第1部では選考委員長の佛教大社会学部教授の大藪俊志様、第2部では選考委員の京都市南青少年活動センター所長の横江美佐子様が生徒・学生の皆さんに祝辞を述べていただきました。さらに、奨学生を代表し、第1部では京都市立芸術大4年で声楽を学ぶ安原添菜(そな)さん(21)=山科区=、第2部では龍谷大4年で税理士を目指して勉強する髙梨刀麻(とうま)さん(22)=伏見区=に謝辞を述べていただきました。安原さんは「奨学金は大きな支え。音楽で希望を届けるという夢に一歩ずつ歩んでいきたい」、髙梨さんは「この愛の奨学金の力で税理士になりたい気持ちを我慢せず挑戦することができました。これからも負けずに頑張ろうと思います」と決意を語りました。








2025年度 児童養護施設の高校生への奨学激励金 贈呈式
京都府、滋賀県にある全ての児童養護施設で暮らす高校生を対象にした京都新聞社会福祉事業団の「奨学激励金」贈呈式を京都新聞文化ホールで開催しました。
「愛の奨学金」他部門受給者と申請者のいない1施設を除く16施設の高校生141人分に総額423万円を送りました。市民や企業、団体などからの「児童養護施設・乳児院等の子どもたちのための寄付」を基に1人3万円を贈っています。
贈呈式には今回初めて、代表生徒が各施設から施設長らとともに出席し、激励金を直接手渡しました。
当事業団の常務理事 白石真古人から、愛の奨学金の趣旨や寄付者からの思いのこもった応援メッセージを伝え激励しました。当事業団からは、奨学生の感謝の気持ちや施設からの寄せ書きなどを寄付者側に伝えており、「寄付者の思いが生徒たちに届き、生徒たちの健やかな成長がまた新たな善意の寄付を生む『思いの循環』が生まれることを通じ、持続可能な福祉社会の形成に貢献していきたい」と合わせて伝えました。
出席した施設長らから、「寄付者の皆さんの応援が生徒らにも伝わったと思う」とお話をいただきました。

2025年度の申請の受け付けは、5月1日(木)午後5時で終了しました
経済的な支援が必要な向学心のある高校生、大学生、専門学校生らを支援する「京都新聞愛の奨学金」の申請を受け付けます。「愛の奨学金」は、さまざまな事情で学費の捻出が困難な高校生、大学生、専門学校生らが安心して勉強できるように応援します。京都新聞社会福祉事業団に、未来を担う若者のためにと寄せられた、京都新聞紙面に掲載されている「誕生日おめでとう」コーナーへの寄付金をはじめ、奨学金事業寄付金や交通遺児のための寄付金など、多くの方々からの善意をもとに返済不要の奨学金を支給します。
[対 象] 一般の部、交通遺児の部は①京都府・滋賀県内に在住している②学校教育法による学校(高等学校、高等専門学校、特別支援学校、大学、短期大学、専修学校など)に在籍している※大学院と専攻科は対象外③経済的理由から奨学金を必要とする―の3条件をすべて満たす生徒・学生。
[奨学金] ▽高等学校、高等専門学校1~3年、専修学校高等課程=年額9万円▽大学、短期大学、高等専門学校4~5年、専修学校専門課程=同18万円
[申請方法] 下記の募集要項を読み、申請書と添付書類をよく確認のうえ
〒604-8577 京都市中京区烏丸通夷川上ル京都新聞社内
(公財)京都新聞社会福祉事業団「愛の奨学金」係 へ郵送してください。
[締め切り] 5月1日午後5時(必着)
◎「愛の奨学金」にご支援をお願いします
奨学金の原資はすべて皆さまからの寄付金です。
京都新聞朝刊に掲載される「誕生日おめでとう」コーナーに寄せられる寄付金や、「愛の奨学金」を指定して寄せられる個人・企業・団体からの「愛の奨学金」事業協賛 寄付金などが支えとなっています。
「誕生日おめでとう」コーナーは、年齢に100円をかけた金額(20歳未満は一律2,000円)をご寄付いただき、誕生日当日の京都新聞朝刊に名前と年齢などを掲載してお祝いするものです。このコーナーには、毎年多くの方々から奨学生への応援メッセージとともにご寄付をいただいています。
※「奨学生の皆さんの未来に向けてエールを」リンク
「誕生日おめでとう」コーナーや「愛の奨学金」事業協賛寄付金に寄せられた「あたたかい応援メッセージ」を紹介するものです。寄付者の皆さまからお寄せいただいた温かい真心と寄付金を、当事業団が預かり、「善意のかけ橋」となり、奨学金としてお渡ししています。
2024年度の報告
2024年度は、4月3日(水)から5月1日(水)まで申請を受け付けました。一般の部では400人(高校生176人、大学生・専門学校生224人)、交通遺児の部では12人(高校生6人、大学生6人)、公立高校推薦による定時制・通信制高校生の部は10校から10人、児童養護施設 高校生の奨学激励金は17施設から155人の応募がありました。
選考委員会
選考委員会は以下の日程で開催され、家庭の経済状況、学校での成績、作文などを総合的に評価して支給候補者を選考しました。
[日 時]2024年6月11日(火)午後2時~3時30分
[場 所]京都新聞ビル7階会議室
[選 考 委 員]
大藪 俊志 氏(佛教大学社会学部教授)※選考委員長
伊住公一朗 氏(公益社団法人京都青年会議所理事長)
横江美佐子 氏(京都市南青少年活動センター所長)

結果、一般の部189人(高校生84人、大学生・専門学校生105人)、交通遺児の部12人(高校生6人、大学生6人)、定時制・通信制高校生の部10人を奨学金の支給候補に、児童養護施設の高校生145人を奨学激励金の支給候補に内定しました。
2024年6月17日(月)の当事業団理事会で承認を得て、上記の支給を決定し、すべての申請者に郵送にて合否を通知しました。
支給総額は3,333万円で、内訳は以下の通り
・一般の部 2,646万円
・交通遺児の部 162万円
・定時制・通信制高校生の部 90万円
・児童養護施設の高校生への奨学激励金 435万円
贈呈式
贈呈式は下記の通り開催しました。
◎愛の奨学金 増呈式
2024年7月6日(土) 午後1時半と午後
3時の2回に分けて開催
場 所:京都新聞文化ホール

◎児童養護施設 高校生への奨学激励金 贈呈式
2024年7月19日(金)午後
場 所:京都新聞ビル会議室

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