ともに生きる・福祉のページ
京都新聞掲載「ともに生きる」「福祉のページ」の記事をネット上で紹介するコーナーです。

ふくしナウ:「ともに生きる」をテーマにした福祉コラムです。

《 知恵シルバーセンター 》

趣味・特技 余興にいかが




高齢者施設で伝統芸能「南京玉すだれ」を披露する登録団体のメンバー
 「町内の新年会の余興で、手品のできる人はいないか」「施設を利用している方々に、楽器の演奏会を楽しんでもらえないか」。地域での行事や施設訪問で催し物を企画しようとして、「出演者」が見つからなくて困ったことはありませんか。

 一方で、シニア世代の多くの方々が、同好会やサークルでの活動を通じて、日々趣味に親しみ、あるいは特技の腕をみがきながら、その成果を披露できる「舞台」をさがしています。

 行事などへの「出演者」をさがしている団体や施設等と、趣味や特技を披露できる「舞台」をさがしているシニアの方々とが、タイムリーに出会えるように橋渡しをしているのが、「知恵シルバーセンター」(以下「当センター」)です。

 当センターは、シニア世代の培ってきた知恵や経験、技能の活用を通じた、高齢者の生きがいと健康づくりの推進および地域活動の活性化を目的に、平成21年に開始された京都市の独自事業であり、京都市社会福祉協議会が受託しています。

 具体的な業務内容は、京都市内を活動拠点とする団体や施設等から、行事やレクリエーション等(政治・宗教・営利が目的の場合を除く)の演目や出演者についてご相談があった場合、ご希望のジャンルに沿った活動をしている登録団体(京都市内で活動し、会員5人以上かつ会員の半数以上が60歳以上)を紹介しています。

 現在125団体が登録され、趣味や娯楽、演奏や合唱、創作、伝統芸能などさまざまな分野で出番を待っています。

 紹介や出演者への謝礼は不要ですが、出演者の交通費や材料費などの実費については、出演者を依頼する団体等にご負担いただく場合があります。

 当センターや登録団体の活動については動画等によりPRを図っていますが、残念ながら、新型コロナウイルス感染症の影響により、ここ2年間ほどは依頼件数が減っています。ただ、最近では地域の行事や社会参加活動が、感染防止策に留意しつつ次第に再開されており、余興やレクリエーションを企画する機会もあるかと思います。その際に、人生経験豊富なシニア世代の力を借りてみませんか。

 当センターの利用については、京都市長寿すこやかセンターにお問い合わせください。075(354)8741(月〜土曜午前9時〜午後9時、日祝日午前9時〜午後5時)。

(社会福祉法人京都市社会福祉協議会・京都市長寿すこやかセンター)