2020.04.27
2020.04.27
鮮やかな色彩のはり絵が高い評価を受けている障害のある男性が、初めての個展開催に意欲を燃やしている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、5月の連休に予定していた個展は中止したが、「これまで作品を見てきてくれた人に元気を与えたいので、必ず開催します」と話している。
京都市上京区の林原伸樹さん(61)=写真。2008年12月に脳出血で倒れ、後遺症で言語機能や右上下肢機能障害を負った。はり絵を始めたのは、リハビリ中の12年に通っていた病院の作業療法士から勧められたのがきっかけだった。
15年には、障害のある人の芸術活動を支援する「京都とっておきの芸術祭」(京都府、京都市、京都新聞社会福祉事業団など主催)で知事賞を受賞。その後も同祭で知事賞や京都市長賞などを受賞してきた。
はり絵は、和紙や洋紙を左手だけではさみで切り取ったり、パンチで丸く切り抜き、木工用接着剤で厚紙に張り付けている。鳥やジンベイザメなど主に動物を、色彩豊かに描いている。
林原さんは、「鳥の目」をテーマにした作品約20点を制作しており、秋頃の開催を予定している。