ともに生きる [TOMONI-IKIRU]

日野にオープン、若者の自立支援

2021.05.17

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カフェで就労 経験アップ

ひきこもり状態を脱して社会参加を目指す若者たちを支援しようと、このほど近江鉄道日野駅前(滋賀県日野町)にカフェ「やさしいコッペパンやさん」=写真=がオープンした。若者たちがパン製造や接客にあたり、地域の人たちをもてなしている。

同町内で2010年から若者に居場所を提供しているNPO法人スープルが、空き店舗を改装して事務局を移転、カフェを開いた。週2日営業し、天然酵母のコッペパン8種類(1個150~280円)を製造、飲み物も販売している。

スープルには現在、10~30代の42人が登録。それぞれのペースで通所し、スポーツやゲームを楽しんだり、畑作業や料理などに取り組んでいる。就労経験のない利用者が多く、体験の場としてカフェを始め、1日5人が働くことにした。

代表の坂原美津子さんは「得意分野を生かしながら働き、賃金をもらうことで自信を取り戻してほしい」と話す。営業は、金、土曜の午前11時から午後5時まで。問い合わせはスープル0748(26)0599。

京都新聞社会福祉事業団が設備費の一部を助成している。