ともに生きる [TOMONI-IKIRU]

漫画で知る「農福連携」/府が冊子 現場の2事例紹介

2021.06.21

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障害のある人の農業分野への就労や農作業を通して社会参加を図る「農福連携」をテーマにした漫画冊子をこのほど、京都府が発行した。府内での事例を2話にまとめ、農福連携の利点や支援窓口を紹介している。

「農福連携でつながる地域」=写真。府が京都精華大に委託し、農福連携の現場で働く府内の男女2人をモデルに制作した。

第1話は、いじめや精神障害が原因でひきこもり状態にあった青年が、農福連携事業所で多くの人と出会い、自信をつけて職員として就職する様子を描いた。

第2話は、学習障害で人づきあいが苦手で園芸店勤務が長続きしなかった女性が、再び野菜作りに打ち込み、農業女子プロジェクトに参加するまでを紹介している。

府障害者支援課は「生きづらさを抱えている人たちに、農作業を通じて働くことの魅力を伝えたい」と話している。

漫画はA5判、33ページ、5000部を印刷。ウェブサイト「京のノウフク」からダウンロードできる。同課075(41494600。