2022.12.19
2022.12.19
京都市西京区の児童養護施設「平安徳義会養護園」でこのほど、そば打ち技能を習う市民ら約15人が磨いた腕前を披露し、打ち立てのそばを振る舞った。子どもたちは香り豊かなそばを楽しみ、一足早い歳末気分を味わった。訪れたのはそば店「有喜屋」(中京区)社長で国の「現代の名工」受章者の三嶋吉晴さん(66)と、三嶋さんが主宰するそば打ち塾の塾生有志ら。日ごろの練習の成果を発揮して社会貢献しようと、年以上前から毎年行っていたが、ここ2年はコロナ禍で自粛しており、3年ぶりの訪問。三嶋さんらは、そば粉に卵水を混ぜて大きな木鉢で生地をこねる作業から始め、めん棒で生地を薄く伸ばし、細く均一に切る様子などを披露=写真。興味深げに見守る子どもたちに、そば打ちのこつなどを分かりやすく説明していた。できあがった約120食分をゆで、ざるそばにして味わった。三嶋さんは「毎年訪れていると、覚えていて楽しみにしてくれるので、そばの普及活動としてもやりがいがある」と話していた。