ともに生きる [TOMONI-IKIRU]

施設巣立つ中高生58人に/「卒業お祝い金」贈る(2022/03/21)

2022.03.21

  • 事業団だより

京都新聞社会福祉事業団はこのほど、今春に中学、高校を卒業し京都府、滋賀県内の16児童養護施設を巣立つ中学生3人、高校生55人に「卒業お祝い金」として総額226万円を贈った。

お祝い金は「児童養護施設の子どもたちのために」と寄せられた浄財をもとに、中学生に1人2万円、高校生に同4万円を贈っている。

京都市東山区の平安養育院(水野正美施設長)では、高校生3人に同事業団の藤木泰嘉常務理事が「多くの方が励ましてくださっています。大切に役立ててください」と手渡した=写真。

就職や進学が決まり新生活をスタートさせる3人は「大学でスポーツとアルバイトを両立させながら新生活を始めるので生活費に充てたい」「府内の飲食業に就職が決まったので生活費に充てたい」「市内の飲食業で働きます。お金を貯めて親孝行がしたい」などと話した。

また、同事業団は京都、滋賀の小中高校を卒業する交通遺児に「卒業お祝い」として図書カードを贈った。小学生8人(1人5千円)、中学生11人(同7千円)、高校生14人(同1万円)の計33人で、京都府や京都市、おりづる会(滋賀県)を通じて届けた。「交通遺児のために」と寄せられた善意をもとに贈呈しており、進学などに向けての図書購入に役立ててもらう。