2023.03.27
2023.03.27
京都新聞社会福祉事業団はこのほど、今春に中学、高校を卒業し、京都府、滋賀県内の13児童養護施設を巣立つ中学生4人、高校生54人に「卒業お祝い金」として総額224万円を贈った。
お祝い金は「児童養護施設の子どもたちのために」と寄せられた善意をもとに、中学生に1人2万円、高校生に同4万円を贈っている。
高校生9人が卒業する京都市北区の京都聖嬰会(杉野義人施設長)では13日、同事業団の白石真古人常務理事が、代表の7人にお祝い金を手渡した=写真。
新生活をスタートさせる卒業生は「社会福祉を学べる大学に進学し、将来は児童養護施設で働きたい」「ウエディング関係の専門学校に進学し、人を幸せにする仕事につきたい」「絵が好きなので、美術を学び、自分の実力をためしたい」などと将来への夢や希望を話した。
また、同事業団は京都、滋賀の小中高校を卒業する交通遺児に「卒業お祝い」として図書カードを贈った。「交通遺児のために」と寄せられた浄財を進学や就職などの図書購入に役立ててもらうために贈呈している。
図書カードは、小学生6人(1人5千円分)、中学生5人(同7千円分)、高校生8人(同1万円分)の計19人に京都府や京都市、おりづる会(滋賀県)を通じて届けた。