2023.04.03
2023.04.03
京都新聞社会福祉事業団はこのほど、2022年度の「京都新聞福祉活動支援」と障害のある人の「工賃増へ向けての取り組み助成」両事業で、京都、滋賀両府県の福祉施設やボランティアグループなど37団体に総額746万円を助成した。障害のある人や在宅高齢者、難病患者の支援団体の活動費をはじめ、コロナ禍や物価高騰などの影響で授産製品の販売不振を打開する新製品開発費や販路拡大費などに充てられる。
福祉活動支援は、運営、設備両部門で団体や施設に助成している。本年度は運営15団体(申請16団体)、設備9団体(同11団体)に計498万円を助成。高齢者や障害のある人の居場所づくり、難病患者、家族、支援者らを対象にサロン交流会などを行う団体の活動や障害者施設の機能訓練場の拡張費、視覚障害のある人向けの音訳ボランティアグループの機材購入などを支援した。
工賃増助成は、賃金増につながる経済活動を支援しており、本年度は13団体(申請24団体)に計248万円を助成。新京野菜の黄真珠を使ったクッキー製造のためのオーブンや清掃作業向上のための機材の購入、カフェ事業を始めるための機材の購入などを支援した。
京都市中京区の京都新聞社で贈呈式=写真=を行い、福祉活動支援を受けた団体は「重度障害のある車いす利用者が増えたため施設を改修します」「ダウン症者のダンスサークルの発表に向けて練習します」などと話し、活動をさらに充実したいと抱負を述べた。
工賃増助成の贈呈式では「利用者のアート作品を使った布地オリジナル商品を作ります」「卓上カレンダー作製のために裁断機などを購入しました」などと、各団体は工賃増へ向けて新商品開発や新分野進出に意欲をみせた。
助成団体は次の通り。
◈京都新聞福祉活動支援
❮運営部門❯
障碍者芸術推進研究機構(京都市北区)、お客様がいらっしゃいました.(上京区)、ふれあいほうむ〝どうぞ″ ほっこりサロン(中京区)、京都府網膜色素変性症協会(同)、ハンド&ネイルケアボランティアチーム ガンチー(左京区)、内部被曝から子どもを守る会・関西(同)、助けあいグループりぼん(東山区)、京都YMCA長岡こおろぎ(西京区)、ジョイント西京視覚障害者ボランティア(同)、ダウン症ダンスサークルHappiness(伏見区)、京都精神障害者フットサルクラブ(宇治市)、『くらしの応援隊』ボランティアの会(長岡京市)、パーキンソン病支援センター(八幡市)、のびのび倶楽部(京都府久御山町)、光台九丁目いきいきサロン(精華町)
❮設備部門❯
西陣工房(京都市北区)、クリエイター育成協会(下京区)、暮らしのコツ研究所(左京区)、まいづる作業所(舞鶴市)、宇治リーディングボランティア(宇治市)、城陽市古川校区社会福祉協議会(城陽市)、優人(同)、チェリッシュクラブ(長岡京市)、スマイルコム(フレンズ堅田)(大津市)
◈工賃増へ向けての取り組み助成
ル・クロ ラボ(京都市下京区)、障がい福祉サービス事業所成望館(南区)、あおい苑(左京区)、くらしおうえんセンター カリダ(伏見区)、就労継続支援B型事業所じじむげ(宇治市)、槇島福祉の園(同)、宇治作業所のびのび(同)、ゆめハウス(同)、ワークショップ野の花(城陽市)、みかげ。(京田辺市)、ワーキングセンターいづみ(木津川市)、いしづみ(大津市)、蓬莱の家共同作業所(同)