2023.01.28
2023.01.28
京都や滋賀の社会福祉向上に功績のあった個人や団体をたたえる「京都新聞福祉賞」と、リーダーとしての活躍を期待する「京都新聞福祉奨励賞」の贈呈式が27日、京都市中京区の京都新聞文化ホールであった。福祉賞に1氏1団体、奨励賞に2団体が選ばれた。
京都新聞社会福祉事業団が主催。福祉賞は1965年から毎年続き、奨励賞は20年ぶりに復活した。
福祉賞を受賞したのは、京都聴覚言語障害者福祉協会の後援会会長竹谷明さん(84)=亀岡市=と、「がん患者の家族と遺族のためのサロン『ふらっと』」(右京区)。奨励賞は、高齢者施設などで無料でネイルアートを行う「ハンド&ネイルケアボランティアチーム ガンチー」(左京区)と、障害児・者らと余暇活動を楽しむ「ボランティアサークル Harmony」(彦根市)に、贈られた。
式では、事業団の大西祐資理事長が「皆さんは強い使命感で地域福祉を支え、『一人じゃないよ』という温かいメッセージを社会に発信してこられた」と述べ、賞状を手渡した。京都のろうあ運動をけん引してきた竹谷さんは、受賞スピーチで生い立ちや活動を手話で振り返り、「差別を受けたこともあったが、仲間と一緒に輪を広げてきた。活動を若い人に受け継いでもらい、支え合いながら進めたい」と思いを込めた。(堤冬樹)