ともに生きる [TOMONI-IKIRU]

木を張り描く 鮮やか

2024.11.18

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中京で男性個展 出発はリハビリ

 鮮やかな色彩のはり絵が高い評価を受けている障害のある男性の個展「はやしはらしんき展」がこのほど、京都市中京区のギャラリーTake Twoで開かれた=写真。
 個展を開いた林原伸樹さん(65)=上京区=は、2008年12月に脳出血で倒れ、後遺症で言語障害や右上下肢機能障害を負った。はり絵を始めたきっかけは、リハビリで通っていた病院の作業療法士から勧められたからだという。
 15年には、障害のある人の芸術活動を支援する「京都とっておきの芸術祭」(京都府、京都市、京都新聞社会福祉事業団など主催)で知事賞を受賞。
 個展では、丸や四角、三角に細かく切った木材に赤や黄色、青などの色を付けてべニア板に張り付け、音符や富士山、さくらんぼなどを表現した作品が展示された。
 林原さんは「近年は木材を使った作品を製作している。左手だけで作業するのでとても大変だった。作品を見てくれた人が元気になればうれしい」と話していた。