ともに生きる [TOMONI-IKIRU]

「事始め」の鏡餅を児童養護施設に寄付

2024.12.23

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井上八千代さん

 京都・祇園の花街の迎春行事「事始め」で飾られた鏡餅が13日、京都市中京区の京都新聞社会福祉事業団に寄せられ、同事業団を通じて同市内の4児童養護施設に贈られた=写真。
 事始めは、12月13日に芸舞妓たちが芸事の師匠やお茶屋に新年のあいさつに回る行事。稽古場で迎える京舞井上流家元で人間国宝の井上八千代さんは毎年、飾り付けた鏡餅を地元の児童養護施設の子どもたちに、と届けている。
 井上さんは「みなさん、どうぞよい年をお迎えください」と、施設職員に手渡した。
 餅は祇園に近い平安養育院をはじめ、迦陵(かりょう)園、和敬学園、京都聖嬰(せいえい)会で正月に飾ったり、雑煮や焼きもち、ぜんざいなどにしたり、中高生の夜食に提供したりして、子どもたちにとても喜ばれているという。