2025.03.09
2025.03.09
天皇杯第36回全国車いす駅伝(京都府、京都市、日本パラスポーツ協会、京都新聞など主催、オムロン特別協賛)の開会式が8日、京都市左京区のザ・プリンス京都宝ケ池で行われた。昨年より2チーム多い18チームの選手たちが集い、引き締まった表情で9日の本番での健闘を誓った。
式典では、前回優勝の福岡Aを先頭に各チームの主将が入場した後、天皇杯や優勝カップの返還などが行われた。高円宮妃久子さまは「日頃の練習の成果を発揮し、それぞれに納得する結果を得られることを願う」と述べられた。熊本の岩下主将は「チーム一丸となり、最後まで諦めず、沿道の声援を力に変えて全力で走りきる」と選手宣誓した。
レースは午前11時半に国立京都国際会館前をスタートし、たけびしスタジアム京都にゴールする5区間21・3キロで行われる。
京都A「目標は入賞」/B「ゴールまでつなぐ」 「一つでも前へ」闘志燃やす
入賞を目標に据える京都Aは本番に向けて、機器を使って車いすをこいだり筋力トレーニングをしたりして各自がコンディションを整えた。アンカーの中井主将は「みんなリラックスした雰囲気。精いっぱい走り、5位以内を取りにいきたい」と意気込んだ。
初めて1区を託された野村は、前回のレース映像や1区経験者から話を聞いて情報収集した。「とにかく良いイメージを持つよう心がけた。自分のペースで、一つでも前の順位でつなぎたい」と力を込める。4区のエース寒川は「全力で走りきるだけ」と落ち着いた表情ながらも、「一つでも二つでも前を食いたい」と静かに闘志を燃やした。
入賞のために各自の目標タイムを計算した関監督は「前半区間でどれだけ耐えて、4、5区につなげるか」とレースを展望した。
京都Bは各自で河川敷を走るなどして調整した。初めて選手兼監督として挑むアンカーの沢村は「こいでこいで、最後までみんなで頑張ってゴールまでつなぎたい」と完走を誓った。(辻孝典)
先頭通過予想時刻
スタート(国立京都国際会館前) 11時30分
第1中継所(京大前) 11時41分
第2中継所(烏丸下立売) 11時49分
第3中継所(烏丸紫明) 11時57分
第4中継所(西大路御池) 12時 8分
ゴール(たけびしスタジアム京都)12時17分
福岡A連覇狙う/岡山は層厚く 有力チーム意気込み 大分A、王座奪還に挑む
優勝を狙う有力チームの選手たちもレース本番に向けて力強く意気込みを語った。
2連覇が懸かる福岡Aの渡辺主将は「この大会は開会式から盛大に行われ、高ぶるものがある。もちろん優勝だけが目標」と頂点を見据える。昨年に続く1区区間賞に加えて「いつも通り調子はいい。風が味方してくれれば良いタイムが出るはず」と11分19秒の区間記録更新も目指す。
岡山は前々回3位、前回2位と順位を上げてきた。今年は10代の選手2人が加わり、層が厚くなった。生馬主将は「走力も確実に上がっている。チームでつなぐ団結力の素晴らしさを見てもらいたい」と力を込める。
過去10度の優勝を誇る大分Aは7年ぶりの王座奪還に挑む。国際大会の経験豊富な笹原や廣道らベテラン勢を軸に、新たな区間配置で臨む。初めて1区を走る河室主将は「先日の東京マラソン(車いすの部男子8位)からの流れを生かして走りたい。1区で福岡Aに30秒以内で付いていき、2~3区で逆転できれば」と思い描く。(後藤創平)
パラ選手も力走誓う パリ陸上男子100で8位の伊藤ら
昨夏のパリ・パラリンピックで陸上男子100メートル(車いすT52)8位に入った伊藤は北信越ブロックのアンカー5区を走る。「ロードのレースは沿道の応援が聞こえて力になる」と笑顔で力走を誓った。メダルを狙ったパリでは「事前の練習内容が定まらず、調子のピークを持っていけなかった」と不本意な結果だったといい、次回のロサンゼルス大会で雪辱を期す。
同じくパリ・パラで男子100メートル(車いすT54)に出場した生馬は岡山の1区を任された。「パリでは大観衆に包まれて幸せな経験だった。さらに走りの精度を上げていきたい」と力を込めた。

