2025.03.07
2025.03.07
9日開催の天皇杯第36回全国車いす駅伝で、京都Aチームの関淳智新監督(57)が初めて指揮を執る。過去3度の優勝を誇るチームを率いる意気込みを聞いた。(聞き手・辻孝典)
-第1回大会から率いた坂野晴男前監督の後を受けた。
「コーチや選手から、監督をやってくれないかと声をもらったのでやってみようと思った。京都Aは表彰台を期待されるチーム。入賞もほぼ外したことがない。そこは絶対狙いにいかなあかんという思いはある。今年はチーム事情で厳しい走りになるかもしれないが、選手たちは走ろうという気持ちをしっかり持ってくれている。入賞はぜひしたい」
-チームづくりで意識することは。
「自分の性格として、坂野さんみたいにみんなを鼓舞して引っ張っていくタイプじゃない。坂野さんと同じチームは絶対つくれへんと思った。でも、コミュニケーションは取れるし、みんなの思いはくめる。チームはAとBに分かれるが、一つの京都チームというのを意識したい」
「就任後、選手と相談して『全ての府民に応援してもらえるチームになる』という理念をつくった。そのためには向上、挑戦、感謝の三つが必要になる。府民の前で走る以上、ただ楽しいだけじゃ駄目。一つでも上(の順位)を目指す向上心と、漫然と練習するのではなく目標を決めて挑戦する気持ち、声援に応えるという感謝を持たないといけない」
-大会の魅力は。
「いろんな選手が走る多様性がある大会。障害の重さも違い、年齢もさまざま。パラリンピアンも出れば、遅くても一生懸命に走る人もいる。優勝、入賞だけでなく、そういったところも沿道から見てほしい。京都チームはオレンジのユニホームを着て走る予定なので、見かけたらぜひ『京都頑張れ』と声をかけてください」
せき あつのり 1967年大分市生まれ。京都市西京区の総合福祉施設「京都桂川園」で社会福祉士として勤務する。京都Bチームのコーチを約20年前から務め、2017年にBチームの監督に就任。今大会から京都Aチーム監督を務める。京都市伏見区在住。
