2025.06.16
2025.06.16
三千院でチャリティー展
京都市左京区の三千院で社会福祉に役立てるための「墨蹟チャリティー展」が「あじさい祭」に合わせて7日から開かれている=写真。
京都・滋賀を中心に仏教各宗派高僧、神社の宮司など33人が色紙などに記した書画約150点が中書院に展示されている。
小堀光實・三千院門跡門主は「辛」との文字を縦の長い線で示し、達磨大師が9年間にわたり座禅を組み続けて悟りに至るまでの歳月の表現を通じ、人生の長さを感じさせた。細野舜海・天台宗宗務総長は「道心」、杉谷義純・妙法院門跡門主は「以和為貴」、東伏見慈晃・青蓮院門跡門主は「和顔愛語」と味わい深い筆致で平和への願いなどを伝えた。
書画はいずれも即売される。浄財は京都新聞社会福祉事業団に寄付され、社会福祉事業に生かされる。
小ぶりだが原種に近いアジサイは今月中旬に見頃を迎える。参拝者らは墨蹟展をみた後、約2000株が植わったあじさい苑を歩いて風情を楽しんだ。いずれも7月6日まで。拝観料が必要。
