ともに生きる [TOMONI-IKIRU]

子供支援へ1億円寄付 中京の貿易会社

2025.10.24

  • 福祉車両贈呈

 貿易商社オーシャン貿易(京都市中京区)創業者の米田多智夫会長(84)が23日、子どもの支援に役立ててほしいと、京都新聞社会福祉事業団に1億円を寄付した。同事業団は京都府、滋賀県の児童養護施設とひとり親家庭の支援に充てる。
 同社は北欧のサーモンなど水産物や農産物を輸出入し、米田会長は1973年の創業から売上高約380億円の企業に育てた。福祉や若者支援のため昨年も事業団に5千万円超を個人寄付している。
 事業団は新たな基金「オーシャンスマイルこども未来プロジェクト」を立ち上げた。京滋の児童養護施設全17施設にハイブリッド車の寄贈を提案中で、来年3月には施設の児童と職員約千人を「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(大阪市)に招待する。京滋のひとり親家庭の支援団体を通じ、回転ずしの食事券1万円分も約1800世帯に贈る。
 中京区で23日に寄付受納式があり、事業団の大西祐資理事長に目録を手渡した米田会長は「環境によって子どもは変わる。多くの子に光を当てたい」と語った。(柿木拓洋)

京都新聞社会福祉事業団に1億円を寄付したオーシャン貿易の米田多智夫会長(左)=京都市中京区