ともに生きる [TOMONI-IKIRU]

外出を支援、3日に催し

2025.12.01

  • ふくしナウ

《視覚障害者ガイドヘルパー》

 12月3日は視覚障害者ガイドヘルパーの日です。

 ガイドヘルパーとは、視覚障害者の外出を支援するヘルパーのことです。通院や買い物、余暇活動などさまざまな外出に同行し、視覚情報の提供や、外出先での代筆・代読等の支援を行います。制度名は「同行援護」で、障害者総合支援法という法律に位置付けられている福祉サービスの一つです。

 最近は特に人生半ばで見えにくくなられる方が多く、また、高齢で見えにくくなられた場合には白い杖(つえ)を使って1人で歩く練習を積み重ねるよりも、ガイドヘルパーと外出する方が安心でき、外出できる範囲も広くなるため、ガイドヘルパーは非常に大きな存在となっています。

 視覚障害者の外出を保障する制度として浸透しつつある一方、全国的にもヘルパー不足は続いており、視覚障害者が積極的に外出できない状況が続いています。そのため、日本視覚障害者団体連合(以下「日視連」)等がこの制度を社会に広く周知し、視覚障害者の社会参加が促進されることを願って、12月3日を視覚障害者ガイドヘルパーの日としました。

視覚障害者の外出に同行するガイドヘルパー(提供写真)

 以来この日には全国で記念の集いや周知活動が開催されています。ここ京都において、今年は日視連と共同で記念行事を開催します。全国で制度の充実に寄与した人への表彰や、歴史の発表、視覚障害者の外出についての座談会等を行う予定です。当日はオンライン視聴もありますのでぜひご視聴ください。https://www.youtube.com/live/o3AAyRlhX70

 さて、京都府内の当事者や支援者からなる京都府視覚障害者協会でも、ガイドヘルパーの派遣事業を行っており、学生や主婦、定年退職された方など、幅広い年代の方々が270人ほど活動しています。しかし、協会としては、制度をまだ知らない視覚障害者の方にも利用していただけるように、また、すでに利用している方々も、行きたい時に行きたい所へ外出できるようになればと考えており、そのためにはもっと多くの方にガイドヘルパーとして活動いただく必要があります。ガイドヘルパーになるためには、同行援護従業者養成研修の受講が必要です。

 ご自身の可能な日や時間帯に活動いただくことができますので、関心を持たれた方やすでに資格をお持ちの方で活動をしてみたいという方がおられましたら、ぜひ京都府視覚障害者協会075(463)5569までご連絡ください。お待ちしております。

(京都府視覚障害者協会)