功績の著しい個人団体、活躍が期待される若い世代の個人団体を顕彰
京都、滋賀の福祉の向上に功績があった個人、団体に贈呈します。京都新聞社会福祉事業団設立時(1965年〜)の「京都新聞社会福祉功労者表彰」を前身に、名称を変えながら継続している事業です。2022年度からは、1994~2002年度に贈呈していた「福祉奨励賞」を復活させ、「京都新聞福祉賞」「京都新聞福祉奨励賞」として実施しています。京都府、滋賀県で地域福祉の向上に著しい功績のあった個人または団体に「福祉賞」、今後の活躍が期待できる活動歴が10年未満の若い世代の個人または団体に「福祉奨励賞」を贈り顕彰し、新聞紙面などで紹介します。福祉賞と奨励賞の贈呈は各2件程度を予定し、副賞として福祉賞は個人20万円、団体30万円を、奨励賞は個人、団体ともに10万円を贈ります。新聞紙面などで推薦を募り、選考委員会で審議します。これまでに奨励賞を含め個人192件、団体74件の合計266件(2024年度時点)を表彰しています。
2025(令和7)年度の受賞団体

京都新聞福祉賞(2団体)
全国心臓病の子どもを守る会京都支(支部長 石神彩乃、京都市)
同支部は、2001(平成13)年の設立以来、心臓病の子どもたちの幸せのために毎月の交流活動、情報共有や専門医による学習会の開催や、安心して医療が受けられるように行政への要望活動などにとどまらず、さまざまな取り組みを積み重ねてこられました。1963(昭和38)年に医療や社会保障制度が不十分な時代に一人のお母さんの「わが子の心臓手術ができない」という訴えから、社団法人全国心臓病の子どもを守る会(東京都)が設立され、その後、各都道府県に支部が誕生している。心臓病の子どもにとって、病気は一生の付き合いで、入院や手術、予期せぬ体調悪化などの不安が付きまとう。医学の進歩で子どもや家族が心臓病と分かっても、一人で悩み・抱え込まなくてもよいように、同じ思いの家族や患者同士がつながり、24年にわたり支えあう活動を続けている。

あかりプロジェクト関西(代表 高橋美香、舞鶴市)
同団体は、摂食障害のある人が自分自身の力に気づいて、より自由に自分らしい生き方を選べるように、当事者同士が主体となって、ときに医師や弁護士などの専門家と力を合わせながら、お互いに支え会う活動を行う自助グループで、2009(平成21)年から活動を行っている。毎月1回の交流の場「あかりトーク関西」は、初めての人や久しぶりの人、常連が毎回5人ほど集まり、参加者の発言に対してほかの参加者がコメントを返す形式で行われ、他者に受け容れられる安心感が得られる。研修を受けたファシリテーターが進めるトークは、摂食障害よりも日常での出来事の話が多く語れ、和やかな雰囲気の中で開かれる。コロナ禍をきっかけにzoomを活用した「オンラインあかりトーク」も始め、摂食障害のある人の孤立防止にも貢献している。同団体は、当事者の思いや支援団体などを紹介し、必要な人に情報を届けるとともに、摂食障害の啓発活動にも取り組んでいるほか、ピアサポーターの育成にも力を入れている。

京都新聞福祉奨励賞(2団体)
こども食堂「からふる」(代表 代表 堀江琉花 萩庭佑紀 野口鎮誇、京都市)
同団体は、京都大学の学生を中心とした約100人が、こども食堂を中心にボランティア活動を行っている。大学生が地域に深くかかわることができる居場所を作りたいという思いから活動を始め、こどもの居場所づくりに関わってきた。2016(平成28)年の設立当初は1カ所だった活動拠点も9カ所に増え、食事を提供できるところでは、自分たちで作った食事を安価で提供し、提供できない場所では様々な遊び企画を開催するなどして、子どもの居場所づくりを行っている。また、全ての活動拠点で月1回以上の活動を継続して行っている。同団体には、2つの特徴があり、大学のサークルということもあり、多様なメンバーがそれぞれの利点を活かして、個性的な居場所づくり(屋外や屋内の各場所に合わせた遊びの企画・運営、学習支援など)を展開している。もう1つは普段かかわることが少ない大学生と子どもの交流が生まれ、お互いにいい刺激となり、人と人との繋がりが生まれる場所となっている。活動は単なる食事支援の場にとどまらず、大学生と子どもに信頼関係ができ、子どもたちが安心できる居場所となっている。

inote+P(あいのてぷらすぴー) (代表 服部加奈子、京都市)
同団体は、2022(令和4)年から「社会とつながり最後まで楽しい循環型地域共生」の実現をビジョンに掲げ活動を開始。主な活動は、子どもが記者になり、地域の活動や企業、お店を取材し、新聞を制作・配布する「まちにツッコむ!子ども新聞」ワークショップの運営企画をしている。具体的には、子どもが取材した内容を、見出しや記事にし、大人の編集長が子どもたちの驚きや言葉をできるだけそのままの表現を生かして新聞を制作・配布している。制作した新聞1000部は、京都市内150カ所の児童館や協力施設、学校などで配布している。この活動は、子どもたちが取材を通じて「なぜそうなのか」と深く掘り下げる探求心を育み、地域社会に積極的にかかわる社会参画を実践しており、また将来必要となるソーシャルスキル(読解力、表現力、発想力など)を身に着けることを目的としている。子ども新聞の制作活動は、普段接点のない多世代間の交流を促進し、相互理解を深め、地域社会の連帯感や一体感の醸成につながる役割を果たしている。

過去の受賞歴
2022(令和4)年度 京都新聞福祉賞・福祉奨励賞 ※2022年度から1994~2002年度に贈呈していた「京都新聞福祉奨励賞」を復活
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福祉の向上に大きく貢献、寄与した個人または団体に贈る「京都新聞福祉賞」と福祉のリーダーとして将来の活躍が期待される若い世代の個人・団体に贈る「京都新聞福祉奨励賞」の候補者・団体の推薦を募ります。[対…

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