ともに生きる [TOMONI-IKIRU]

シンポジウム「障害のある人の就労支援」

活動内容

 障害のある人の就労支援のあり方について学ぶことを目的に開催しています。障害のある人や保護者をはじめ、企業や福祉、医療、行政、教育などの各分野の関係者らが、事例にもとづいて障害者雇用の現状と課題を探ります。障害者就労をする「京都市障がい者就労支援ネットワーク会議(通称CoCoネット会議)」の協力を得て開催しています。
 これまでに障害者雇用を行っている企業幹部や一般就労して働いている障害当事者に登壇していただき、雇用することで職場の雰囲気も変わり業績が伸びたなどの事例報告、障害のある人を受け入れる際に障害特性を知ることの重要性について精神科医に解説していただいたり、就労に結びつけるための職場実習の受け入れが果たす役割の必要性について企業幹部や障害当事者、支援者から発表していただくなどし、「住み慣れた地域で誰もが安心して暮らせる地域づくり」を目指しています。
 また、円滑に職場実習を進め就労へ結ぶ付け、就労後も支援を続ける支援ネットワークの有効性についても考える機会になっています。

前回の様子(2025年2月16日京都新聞文化ホール)

2024年度の取り組み

 シンポジウム「障害のある人の就労支援」を2025年2月16日(日)、京都新聞文化ホール(京都市中京区)で開催しました。ビルメンテナンス業「ワタナベ美装」(山科区)の渡邉真規(まさのり)社長らにご講演いただき、丁寧なマッチングと特性に合わせた仕事を考える大切さなどをお話しいただきました。
 ワタナベ美装は支援学校や児童養護施設から実習を幅広く受け入れ、精神や身体に障害のある4人や元ひきこもりの人を雇っておられます。渡邉社長は「障害に関わらず、誰でもできること、できないことがある。支援組織と連携して特性に合わせた仕事の仕組みに変えれば、できないことができるようになる」と語られました。短期記憶が苦手という当事者の若手社員は「就職先で悩んでいたが、実習時から親身に接してもらい、安心して入社することができた」と話されました。
 自閉症の息子を育てる京都中小企業家同友会の芳賀久和理事は、自ら立ち上げた企業主体の障害者就労支援組織「CoCoネット」について説明され、障害者雇用のメリットについて「企業は仕事の洗い出しをすることで業務が効率的になり、社内の風通しが良くなって離職率が低下するケースが多い」と述べられました。企業や福祉事業所、当事者の家族ら約110人が参加されました。

★2024年度のシンポジウムは終了しました。

シンポジウム「障害のある人の就労支援」


[趣  旨]障害のある人の雇用促進を考えるシンポジウムを開催します。「実習」をテーマに職場実
      習を積極的に受け入れる企業幹部らの講演やグループ交流会を実施します。就労するうえ
      で職場体験実習を行うことの必要性、重要性などを討議しながら、実習の必要性について
      理解を深めます。参加無料。


[日  時]2025年2月16日(日) 午後1時30分~5時


[会  場]京都新聞文化ホール(京都新聞ビル7階) 京都市中京区烏丸通夷川上ル
      (地下鉄烏丸線「丸太町」駅下車⑦版出口、市バス「烏丸丸太町」)

[内  容]▽講演①「障害者雇用における中小企業と地域との連携」
        講師: 京都中小企業家同友会理事・芳賀久和氏

       講演②「個々の障がい特性に応じたサポートで、安心して働き続けられる環境づくりを
           目指して」
           講師 :ワタナベ美装代表取締役・渡邉真規氏、同社社員(障害当事者)

      ▽グループ交流会

[定  員]120人
[申し込み・    はがき(〒604-8577=住所不要)またはファクス075(222)2515で
  問い合わせ]  住所、氏名、電話番号、所属、Eメールアドレス、参加人数、参加者全員の
          氏名を明記し、京都新聞社会福祉事業団「就労支援シンポ」係075(241)6186へ。
         
[主  催]公益財団法人京都新聞社会福祉事業団
[後  援]京都府、京都市、京都商工会議所、京都中小企業家同友会
[協  力]CoCoネット会議

歴 史

 障害のある人の雇用促進について考える機会をつくることを目的に2009年度から開催しています。就労を支えるために企業、福祉、医療、教育、行政などの各分野が連携しネットワークを構築することの大切さを考える場となっています。

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