京都新聞掲載「アクセス」


京都新聞掲載「アクセス」

必要とされていると
思える場つくりたい

京田辺で認知症テーマにシンポ(2021/09/20)

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「他人事(ひとごと)だった私の親が認知症に」をテーマにしたシンポジウムが、京田辺市の商業施設で開かれた。認知症の人が活躍できる「カフェ」開催者らが体験などを話し、ビデオ会議システムで参加した約200人と支援や社会参加のあり方を考えた=写真。

京都府がつくる認知症にやさしい異業種連携協議会などの主催で、聴衆はオンラインで参加した。

京都を中心に随時カフェを開く、まあいいかlaboきょうと代表の平井万紀子さんが「認知症の母が働きたがるので」と開設した動機を語り、「人に必要とされていると思える場をつくっていきたい」と述べた。

和菓子店をカフェの場に提供する笹屋伊織の女将田丸みゆきさんは「関わって知ることが大切だと思う」と話し、京都府立医科大付属病院精神科・心療内科診療部長の成本迅さんは「企業も認知症の人に役立つサービスの開発に取り組んでほしい」と提言した。

参加者からは「共存が当たり前という認識が必要」などの意見が寄せられた。