京都新聞掲載「アクセス」


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打ち立てのそばで笑顔

西京の児童養護施設(2023/12/25)


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京都市西京区の児童養護施設「平安徳義会養護園」に17日、京都市内でそば打ちを習う塾の塾生15人が今年も訪れ、打ち立てのそばを振る舞った。子どもらの「私もやってみたい」という声にミニ体験も実施。出来上がった香り豊かなそばを楽しみ、一足早い歳末気分を味わった=写真。

訪れたのはそば店「有喜屋」(中京区)社長で国の「現代の名工」受章者の三嶋吉晴さん(67)と、三嶋さんが主宰する塾の有志ら。三嶋さんの「伝統食の本物の味を伝えたい」という思いで二十数年前から始め、塾生も日ごろの練習の成果を発揮し、併せて社会貢献しようと続けている。

三嶋さんらは、そば粉に卵水を混ぜて大きな木鉢で生地をこねる作業から始め、手のひらやめん棒で生地を薄く伸ばす「のし」、細く均一に切る様子を披露し、こつなども説明、子どもたちも実体験した。できあがった約120食分をゆで、ざるそばで味わった。

三嶋さんは「子らの笑顔とおいしいの一言がうれしい」と言い、初めて参加した塾生2年目の石辺敦子さん(40)も「子どもたちと触れ合う機会も新鮮で、そば打ちの練習としても楽しいし勉強になる」と笑顔で話していた。