2025.11.24
2025.11.24
歳末ふれあい募金
京都新聞社会福祉事業団は、27日から「京都新聞歳末ふれあい募金」の受け付けを始める。支援を求める個人や団体も多く、新年を前に募金への協力を呼びかける。
事業団が発足した1965年から同募金を始め、昨年は1381件2704万3272円が寄せられた。寄付金は子育て支援に取り組むグループ・団体への活動助成や地域社会の福祉活動支援、特別養護老人ホームに介助用車いす贈呈などに充てている。
草津市の子育て支援グループ「はな*はな」は、助成金を9月に草津市内のホールで催した20周年記念のコンサート」に充てた。大人500円、子どもは無料という料金で、音楽サークル「おとのかけはし」を招いたクラシックコンサートを催すことができた。
「子どもが泣いても大丈夫というコンサートなので、お母さんたちには『気をつかわなくてもよい』と大好評でした」といい、いろいろな楽器や歌の演奏を子どもたちも楽しんだそうだ。ディズニー映画曲メドレーなど親しみやすい曲の歌やフルート、ピアノ、打楽器などの演奏が続き、「フニクリ・フニクラ(鬼のパンツ)」では客席の親や子たちも唱和したそうだ。
「はな*はな」は、乳児と保護者を対象に保護者同士が交流する場のほか、未就学児と保護者に絵本の読み聞かせも行っている。
特別養護老人ホームには、介助用車いすが贈られた。背もたれと座面角度が調整できるティルト・リクライニング介助型と、ひじ置きと脚部が動かせる多機能介助型の2種類から各施設ごとの判断で選択した。

特別養護老人ホームには、介助用車いすが贈られた。背もたれと座面角度が調整できるティルト・リクライニング介助型と、ひじ置きと脚部が動かせる多機能介助型の2種類から各施設ごとの判断で選択した。
京都市伏見区の特別養護老人ホーム「すばる醍醐」は、ティルト・リクライニング介助型を選んだ「離床機会が増え、座位保持が困難な方にもメリハリのある生活をしてもらえる」と同施設は歓迎した。
すばる醍醐によると、診療所を併設して比較的高い医療ニーズに対応しているため、従来の車いすでは苦痛や危険がある人にも安心して使用してもらえる車椅子を必要としていた。
贈られた車いすは、アームサポートやフットサポートに調整や取り外しの機能があるため、ベッドとの乗り移りを本人が楽にでき、介助者の負担も軽くなる。ブレーキを足で踏んで掛けられるのも便利だという。「介助者が2人いる時でなければ離床できなかった人も1人で移乗できる。寝たきりにしない働きかけに役だっている」と事業団への報告書に記した。

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京都新聞歳末ふれあい募金は12月26日まで京都新聞社会福祉事業団や京都新聞滋賀本社・総支局、京都新聞販売所、または振り込み、現金書留で受け付ける。京都銀行、京都中央信用金庫、京都信用金庫の協力で、各本支店窓口に設置の専用用紙での振り込みは手数料免除になる。所得税額控除など税優遇がある。QRコードからもアクセス可。問い合わせは京都新聞社会福祉事業団075(241)6186