コラム「暖流」
2024.11.18
おとうさんがいっぱい
イラストレーター・こどもみらい館館長 永田 萠
よく晴れた土曜の朝。出勤途中の地下鉄丸太町駅のエレベーターで、2人用バギーを押す若い男性といっしょになった。会釈してバギーを見ると、2歳くらいのかわいいふたごのお嬢ちゃんが…
2024.11.12
お誘い上手の(元)田中さん
平等院住職 神居 文彰
東寺道にあった食堂「殿田」が60年目の先月閉店した。前日まで変わることなく笑顔で営業していたという。京風たぬきうどんは…
2024.10.29
被団協にノーベル平和賞
弁護士 尾藤 廣喜
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が今年のノーべル平和賞を受賞するとは全く予想外で、本当にうれしいことだった。フリードネス委員長が明らかにした受賞理由には…
2024.10.21
これでいいのだ
真宗大谷派僧侶 川村 妙慶
「君は教師の子だから誰にも迷惑をかけずに生きなさい」と言われて来たのが私の学生時代。住職である父が亡くなり…
2024.10.14
人は気づかずに人を傷つける
もみじヶ丘病院院長、精神科医 芝 伸太郎
誰かの言葉に傷ついた経験のない人はいないでしょう。私も大昔に言われた言葉で頭にこびりついて離れないものがたくさんあります。いくら忘れようと努力しても無理なのだから…
2024.09.30
パブリックコメント
立命館大名誉教授 津止 正敏
京都市会のプロジェクトチーム(PT)が「京都市ケアラー支援条例(仮称)」の素案を取りまとめ、今月6日から来月14日まで、パブリックコメントを実施している。同様の条例はいま確認できるだけでも…
2024.09.23
「おもてなし」のこころ
僧侶・歌手 柱本 めぐみ
一度行ってみたいと思っていた黒部峡谷のトロッコ列車に乗りました。能登半島地震の影響でルートの途中で折り返すという行程でしたが、平均時速16㌔という速度は…
2024.09.16
コロナ対策をふりかえる
ACT-K主催、精神科医 高木 俊介
新型コロナ禍(もう「新型」とは言えないが)から4年、今も第何波が来るなどと警告されるが、弱毒化したウイルスと共存する世界が見えつつある。感染の苦痛や死亡の惨禍はもちろんだが…
2024.09.10
美しいもの三つ
イラストレーター・こどもみらい館館長 永田 萠
中、高6年間を姫路城そばの女子校で過ごした。美術担任は洋画家として高名な飯田勇先生だった。初めての美術の授業は今でもよく覚えている。「全員、校庭に集合」。スケッチでもするのかと思うと…
2024.08.26
誰にでも推しがある
平等院住職 神居 文彰
先日、澁澤龍彦「私の一冊」の生稿を入手した。最近だと彼の『高丘親王航海記』が漫画化され、不思議な焦燥感と耽美(たんび)的な展開により若者の間でも読みたい漫画1位となっている。当然澁澤の推(お)しはサド…